学校の英語教育だけでは自然な英語が話せない理由

さからわない英語学習

今回は、学校の英語教育では自然な英語が話せない理由についてシェアします。



ルールの理解だけでは不自然になる

日本の英語教育では自然な英語が話せない決定的な理由は、「ルールと単語を覚えれば、すべての考え方を母語のように話せるようになる」、という考え方があるからです。

たとえば、学校の授業では、ほとんど文法と単語テストと教科書のリーディングがメインだと思います。

このやり方の前提は、「文法を学んで、単語を積み重ねていけば、自分の考えを違う言語でも話せるようになる」といった感じで。

でも、実際はそんなうまくはいかないんですよね。
というのも、「話し言葉」は翻訳で対応できるほどルールに従っていないからです。




具体的な例をみてみましょうか。

日本語では「薬を飲む」と言いますが、これを直訳したら「drink a pill」とか「drink medicine」になります。


でも、「薬を飲む」を英語だと「take a pill」とか「take medicine」になります。



他の例でいえば、「喉が乾いた」と言いたい時に、英語だったら「I’m thirsty.」と言いますが、日本語を直訳すれば、「My throat is thirsty.」ということになります。

なんでこういうの?と言われても、その言語においては「こういうもの」なわけです。



すなわち、たくさん単語を知っていて、たくさん文法を知っていても、直訳をしていたら「不自然に聞こえる」といったことが起きるのは避けられないと。

「この文章はこの文法が使われていて」とか「この単語の意味はこうだから」といったことを理解しても、『自然には話す』のは別の話ということです。



言語はかたまりに自然さがある

じゃあ、なんでこんな風に「不自然さ」が生じるかというと、そもそも「言語の考え方が違う」ことが挙げられます。

たとえば、ある人が海外からきた日本語を学んでる人と会話をしてた時に、その海外出身の人が少し理不尽に感じて、「休憩をくださいよ!」って言ったんですね。

で、いきなり休憩をくださいって言われるから、どういうことかと思ってよくよく聞くと、その人が言いたかったのは「Give me a break!」だったと(笑)

確かに直訳すると「休憩をください」だけど、日本語的にいうなら「勘弁してくださいよ」みたいな感じですよね。



他の例でいえば、日本だと「お疲れ様です」をすれ違ったときとか、退社するときに言いますよね。

で、「お疲れ様です」の意味合いって、日本の人でもどうも言葉に表しづらいじゃないですか。

強いていうなら、「今日もお仕事頑張ってますね。」みたいな感じで(笑)


そして、こういう「お疲れ様です(今日もお仕事頑張ってますね。)」って言葉をすれ違った時とかに掛け合いっていう考え方がそもそも英語の文化にはないわけです。

あったとしても「お疲れ様です」の一言で代用ができなくて、状況によって言い方が変わるんですよね。



海外から日本に出張してる人に「日本語で役立つと思う言葉って何?」聞いたことがあるんですが、ほとんどの人が「お疲れ様です」と言ってました。

というのも、英語ですれ違うときは、
1回目は「How’s it going? /How are you?」とかが基本で、2回目にすれ違ったら「Hi」みたいにいうわけです。

じゃあ、3回目にすれ違ったらどうするかというと、「(うわー、もうHow’s it going?って聞いたし、Hiも使ったし、もういう言葉ないなぁ。)」って思いながら、気まづそうに「Hey」とかうつむきながら誤魔化したりするらしいんです(笑)

で、「日本だと全部お疲れ様です、で済むから楽」って言ってたんです。



ようするに、日本語であれ、英語であれ、違う言語であれ、ネイティブは「お疲れ様です」とか「勘弁してください」のように、決まった状況で、決まったかたまりの表現を思った以上にしていて、そこに自然さがあったりするわけです。

自然な話し言葉は必ずしも直訳することができないと。

つまり、自然さは日本語と英語の「考え方」が違うところからきているのです。



自然さを追求する方法

じゃあ、「自然さ」を手に入れるためにはどうすればいいかというと、2つ方法があるかなと思います。


1つ目は、「自然なかたまりを知る」
2つ目は、「その言語の考え方を知る」

です。


1つ目は、先ほど説明したように、「決まりきった表現のかたまり」を知る、ということです。

「How’s it going?」「Give me a break」のように、自然なかたまりがあって、それを覚えていく、ということが、自然に話すのには重要になっていきます。

これらのかたまりは、「お疲れ様です」や「勘弁してください」のように、「そういうもの」なわけです。

ここにルールはなく、シンプルに覚えていくのが1つの方法になります。



2つ目は、「言語の考え方を知る」です。

これは、ネイティブが話す時に「どんな考え方で発言してるのか?」を理解することで、応用力を高めることになります。

たとえば、ただ単に覚えるより、「I will do that.」というと「その場で今やるって決めた感がある」けど、「I’m going to do that.」だと、「やろうと思ってた感がある」といった「考え方」を理解することで、さまざまな場面に応用して使えますよね。

このように、「よく使われる表現かたまり」と「言語の考え方を知る」ことで、より自然な言葉を話せるようになるわけです。



まとめ

今回は、日本の英語教育だけだと、なぜ自然な英語を話すのが難しいか、という説明をしました。

文法や単語を中心に学ぶのがダメだ!とか、今回説明したように勉強しなくてはいけない!ということではありません。

結局、自分が思っていることを伝えることができればどのような形でも構いませんからね。

ただ、学校の教育ではあまり、言語の自然さがどういうところにあって、それはルールに従ってるだけじゃないよね、という点に触れられないので、取り上げてみました。


ではでは〜

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